★若尾裕之の視点★
『「挨拶」はコミュニケーションの原点』
挨拶の漢字を分解すると、「挨」は「押す」…
「近づく」「心を開く」などの意味があり、
「拶」は「せまる」「近づく」
「すりよせる」などの意味が
あります。
それが、禅宗の僧侶が問答を繰り返すことを
表す言葉として用いられるようになった
ようです。
一挨一拶(いちあいいっさつ)ともいい、
その反応から相手の禅僧としての悟りの深さ
をはかり心を通わせる手段として使われて
いました。
初対面のときに相手のことをさぐりながら
「心をひらいて近づいていく」ことが原点
です。
一般の人たちが出会ったときの受け答えとして
「挨拶」が使われるようになったようです。
「心を開き、相手に近づく」とは、「コミュニ
ケーション」の基本です。
現在、一般的に使われる「挨拶」は人と人との
コミュニケーションの基本であり、年齢、性別、
人種を超越して必要不可欠なものなのです。