★若尾裕之の視点★ 『羽生結弦選手をさらに強くさせたもの』

★若尾裕之の視点★

『羽生結弦選手をさらに強くさせたもの』

平昌五輪フィギュアスケート男子で羽生結弦選手が
大けがを乗り越えて金メダルを獲得しました。
五輪前に約4か月のブランクがあり出場さえ
危ぶまれていたのに、逆境をはねのけた精神力
の強さに感動しました。

インタビューに応じた羽生選手は「ここまで来るのに
たくさんの人々に支えていただきながら、生きて来ました」
と感謝の気持ちを口にしました。試合前の会見でも
「スケートが滑れなかった期間が2カ月ぐらいあり、
その中でスケートをしていたら学ぶ機会がなかったものが
たくさんあった。考えることがたくさんあった。2カ月間は
無駄ではなかった。むしろたくさんのことを学べた」
と語っています。
大きな逆境が羽生選手の精神力をさらに大きく成長させて
いたのです。

いろいろな世界で成功している人たちでは逆境を経験
している人が多いです。難題にも逃げずに立ち向かうことが
できる精神力が身につくのでしょう。また、まわりに素直に
感謝できるようになります。自分が苦労したことで、
他人の痛みがわかるようにもなれるのです。長い人生の中
では何が起きるかわかりません。事故・病気・会社の倒産や
リストラ・家族の問題など、大変なことが今日おこっても
おかしくないのです。

大きな逆境を経験することで自分と対面し、徹底的に考える
ことで道が開けます。風向きは常に変わります。向かい風の
こともあれば、追い風のこともあります。人生も同じです。
人生にはつらい時期が必ずあります。つらい時期が続いても
「もう駄目だ」とあきらめることはありません。へこたれな
ければ、必ず良いことがおこります。つらいことを未来への
栄養にしたいものです。逆境があるからこそ、それを乗り越
えたときの喜びが大きいのです。逆境の時に、一番いけない
のは逃げたり避けたりすることです。上を向いて行動していたら、
必ず乗り越えることができます。人生は苦難があるからこそ
楽しさがあり、苦難を乗り越えた時の喜びはとても大きい
のです。

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